Last note〜バタフライ編
ーーーーーーーーー
ーーーーーー

ー特性保持者専門精神病院ー

白い廊下を歩く、ハイヒールの音。

それは急ぎ足になり、
従業員裏口の扉を開け外に出た。

だが……

女「……はっ!!」

青山「どこに行かれるおつもりですか?」

烏丸「仕事終わりにしては、早いんとちゃうかー?」

青山「和泉 都子先生……。」

裏口から出てきたのは、
あげはの精神鑑定をした和泉先生だった。

和泉「……これから出掛けるの。
一日で戻るから、用があるなら帰ってからにしてくれないかしら?」

そう言うと、和泉先生は、指をパチンと鳴らした。

青山「伊豆の陰松家の別荘ですか?」

和泉先生は、表情1つ変えない…。

烏丸「どうせそのまま帰ってこんつもりやろ。ちなみに今、もう陰松家にあの絵はないで。」

和泉「…なんの事かしら?
CSSは優秀と噂を聞いたけど、そうでも無いみたいね。」

和泉先生は、しらを切るつもりだ。

青山「あの絵の中に、両面鏡が見つかりました。田辺さん達が発明した、
"特性交換鏡"です。彼らも自供しました。
"観念して下さい!"」

青山が、"魔性"を発動させた!!

だが…

青山「……えっ!?//」ゾクッ!

突然ガクンっと、身体の力が抜けた。
< 140 / 165 >

この作品をシェア

pagetop