Last note〜バタフライ編
烏丸「その優しさが裏目に出てます!
中富警視長が協力さえしてくれてれば、俺らが戦ったり、青山が怪我する事も無かったかもしれんのっすよ!?」

中富「すまない。許してくれ。」

中富警視長が、頭を下げてしまった。

青山「ちょ、やめてください…//」

中富「今回、ワシにも何か出来ることは無いかと、もう1人の少年の出生の事を調べてきた。だから、これでなんとか…」

大柄の中富警視長が、小さく見えた。

青山「頭を上げてください。
貴方の威厳が、台無しになります…。」

烏丸「クロハの出生やて?
どっからこんなん調べれたんすか?」

中富「田辺家の家系図と、元いた施設からだ。18年前に施設にいた従業員から、なんとか覚えている人を見つけ、話を聞いてきた。」

青山「それで…全く捜査にも来てなかったんですね。」

中富「あぁ。それに伊豆は電波が中々ないだろうから、連絡は避けていた。

クロハくんは、当時生後3ヶ月。
朝方、施設の前で泣いてる所を、従業員が発見したのだが、母親はそばで倒れていた。その後病院に送られたが、息を引き取った。…身体が弱かったのだろう。」

青山「……桃園施設、か。」

中富「本名は、飛瀬 黒羽。
田辺製薬の社長の遠い親戚だったんだ。」
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