Last note〜バタフライ編
【老舗旅館 巡りの木】と、表記された看板が出ている。

繁さん「ここが貴方らの宿泊する場所だ。
部屋は2つ取ってある。」

青山「急だったものの…ありがとうございます。」

繁さん「なーに。キャンセルが出たからのぅ。結果オーライじゃよ。」

ニカッと笑う繁さんは、快く案内してくれた。

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旅館で受付を済まし、部屋の鍵を預かった。
青山、烏丸ペア。そして、矢崎さんとあげはでの同室になる。

就寝時の警戒は、緩くなっていたが、
"クロハ"の存在が判明した事でどうするかはもう少し後で考える事にした。

矢崎さんとあげはの部屋からは、海が見えた。

あげは「わぁ…海が、近い!」

矢崎「あげはちゃん、海好きなのね。」

あげは「……私はどこから来たのか分からないけど、この海から見える、地平線を見るのは好きだった…。
それだけは…覚えてる。」

矢崎さんは、あげはの肩を抱き寄せた。

矢崎「一緒に……海も行こうね!」

あげは「はいっ!//」

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