Last note〜バタフライ編
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伊豆諸島の、中央方向にある森林地帯。
そこには、小さな村があり、
避暑地として別荘を持つ者や、本拠地として住む者もいるそうだ。


そして、そこである殺人事件があった。


中富「被害者は、別荘で暮らしていた、陰松 草二、45歳。
彼は芸術家で、巷では有名らしい。

別荘で絵を描いていたらしいが、7月末に失踪届けが出た所、警察犬が森の中で死体を見つけた。」

青山「…」ごくり。

烏丸「死因は、なんやったんすか?」

中富「刺殺だ。刃物で胸をひとつき。
そして…その後少し離れた川のほとりで、18歳前後の少女が発見された。」

青山・烏丸「「!?」」

中富「彼女は生きていた。
何かから逃げていたのか、かすり傷だらけだったが…病院先で目覚めた彼女は、記憶喪失状態でな。
身元が分からない状況だ。」

青山「まさか…ここに連れてきたのって」

中富「そうだ。その身元不明の少女だ。」

烏丸「でも!なんでそないな子、CSSに連れてきたんすか?」

中富「本題はここからだ。」

中富警視長の低い声に、
2人とも背筋が伸びた。

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