Last note〜バタフライ編
矢崎「あ、あの…陰松さんの別荘にはもう、何も無いのでしょうか?
二階とかも見ておきたいのですが…」

三澄「私達が来てから、人の出入りはないから…まだ何かあるはずよ?」

ミキ「姉さん、あの話しておいた方がいいんじゃ?」

烏丸「あの話?」

ミキさんが声を落とし、真剣な目で言う。

三澄「!そうね…。私達が来た初日。
8月の1日だったわ。夜、陰松さんの別荘の2階から物音がしたの。」

ミキ「亡くなった事を知った誰かが、空き巣で入ったんじゃないかって…」

青山「その事、警察には?」

ミキ「島の交番に。でも、荒らされた形跡はなかったみたいで。むしろ私達の勘違いだって言われて本当、嫌な思いしたわ!」

穏やかなマキさんとは違い、ミキさんは気が強そうだ。

矢崎「行ってみようよ。青山くん。」

青山「そうだな。他に何か手がかりが見つかるかもしれないし。」

あげはは、すぐに別荘の方へ駆け出した。

青山「あっこら!勝手に行かないって言ったろー!?//」

烏丸「なんやほんま犬みたいな奴やなぁ」

三澄「私達はここに居ますので。
何かあればいつでも来てください。」

烏丸「どーもっす!お姉さんも美人っすねぇ!//」

三澄「あらぁ♡口がお上手ね//」

矢崎「もうっ!烏丸くん!行くよ!」

矢崎さんはズルズルと烏丸を引っ張って連れて行く。

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