Last note〜バタフライ編
ー温泉ー

カポーんと、竹の音が風情をもたらす。

烏丸「ぁあーーーっ。…ええな//」

青山「気持ちいいねぇ……」

烏丸「せやな。」

青山「昔、京都で烏丸の昔の恋バナ語らせた事、思い出したわぁ……」

烏丸「………せやなww。」

40歳の今では、すっかりいい思い出になっていた。

すると、温泉に誰か入ってきた。

繁さん「おぉっ!今朝の若い兄ちゃんらやないか!」

青山「あ……繁さん。こんばんは」

烏丸「なんや、繁さん旅館の温泉使っとるんすか?」

繁さん「ワシはこの一帯の組合長や!
この老舗旅館の社長から、泊まらずとも使用許可を貰ってるからのぅ。
んーー今日もいい湯じゃ。」

タオルを頭にのせて、いかにも温泉らしい振る舞いを見せる繁さん。

青山「組合長でしたか。」

繁さん「そういえば、森の方は楽しめたか?」

青山「はい、まぁ…(遊びじゃないけど)」


繁さん「まぁ、あの別荘地は自然しかないから、良いとこや。」

組合長ともなれば、伊豆全体の状況や出来事を把握していそうだ。

青山「……あの、繁さんは別荘地の住人達の事も把握してるんですか?」
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