Last note〜バタフライ編
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深く、深く……

すぐそばで痛みを放ってくる、
滝の音は今は聴こえない……。

"あげは……ちゃん……"

あげは「……っ!?//」

"助けて……助けて……"

"僕を……見つけ出して……"

だが、その直後、違う匂いを見つけた。

"殺せ……殺せ!!"

ーーーーーーー

あげは「………はぁっ!!//」

ザァーーーーーーっっ!!!!

我に返ったあげはは、バシャバシャと滝の中心から出てくると、

びしょ濡れのまま、背負ってきたリュックからあのスケッチブックをだした。

青山「何を見たんだ?…」

矢崎「え、いつの間にそんな…」

スケッチブックの一面に、
あげはの筆跡で

【クロハはどこにいるの?】

と、書かれていた。

あげは「私、昨日の夜、もしかしたら寝てる間に…クロハが起きるかもと思って…
聞いてみたい事を書いたら…」

捲られた先に、あげはとは違う筆跡で、
メッセージがあった。

【田辺家。もう時間が無い。】

青山「なっ!?いつの間に!?」

烏丸「なんやこれ…クロハが目覚めて返事したっちゅー事か!?」

矢崎「でも昨日そんな事………あぁっ!?まさか!?//」
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