Last note〜バタフライ編
クロハ「……」

あげは「クロハ!?分かる!?私よ!」

クロハは、目線だけをあげはに向けた。

クロハ「……あげは。来て…くれたんだ…。うっ!?」

無理矢理身体を起こそうとしたクロハ。

矢崎「だめよ、まだ安静にしてて!」

クロハ「この人…達は…?」

青山「警察だ。あげはの記憶を辿りながら、ここに来たんだ。もう、大丈夫だよ。」

クロハ「記憶…取り戻したのか?」

びしょ濡れの前髪をかきあげ、
あげはを見つめた。

あげは「……っっ。//
少しだけ。全部じゃないの。」

あげはの頬が少し染まる。

矢崎(間近で見ると、ほんと美少年ね…)

クロハ「そうか……ありがとう…僕を…見つけ出してくれて…。」

あげは「〜っぅ会いたかった!」

再会した二人は、抱きしめ合った。

矢崎「…ぐすっ。良かったぁぁ。」

ドゴォォォン!!!

破壊音がした!!

青山「烏丸たちだ!!」

矢崎「何この音…相当激しい!」

クロハ「待っておにいさん!!」

応戦しようとした青山をクロハがとめた。

クロハ「僕が行かなきゃ…!!
田辺さんの…"battle"は、普通じゃない…危険だ…!」

あげは「そんな体で何言ってるの!//」

矢崎「青山くんも特性保持者よ。彼に任せて。」
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