Last note〜バタフライ編
クロハ「…呼吸法の押収か!」

青山「クロハくん、詳しいのか?」

クロハ「ほら、例えば100メートル走でダッシュしたとして、ゴール直後にすぐに走りを止めると心臓が辛いでしょう?」

「うんうん…」

クロハ「烏丸のおじさん?は、田辺さんの攻撃の一定した呼吸法の息継ぎのタイミングで、目には見えない新しいリズムを刻みこんだんだ。」

青山「ほー…」

烏丸「よー分かっとるやん。」

クロハ「それによって、田辺さんの呼吸が一瞬とまり、心臓に負担がかかってあーなった訳だ。」

青山「そうか、威力が倍増した分、
身体へのダメージも増したのか。」

凪は、波間が完全に止まった状態の事。

そこに入水した、
カラスの一撃とゆう事だ。

あげは「…凄い!//」

クロハ「……ムッ//」

矢崎「ん?」(クロハくん、ヤキモチ?)

烏丸「で?このおっさん、どーする?
尋問せなあかんのちゃうかー?」

プスッ!と、烏丸の刀代わりのポールが、田辺さんの砂まみれの手の甲に乗った。

田辺「……!?やめ、ろ……っ!」

だが、その時どこかから、太鼓のような音が聞こえてきた。

ポンポン……ポン……ポン!!

と、澄んだ森の空気に混ざり、
妖しく響き渡っている…。

クロハ「……っ!?//」

あげは「クロハ…?//」

震えるクロハの手が、あげはの手を握りしめた。
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