蓮華草

諦めきれないこの気持ち

春が転校してしまうまであと3日。
かくいう彼自身はというと、なんやかんや私にべったりとくっついて離れない。
あれからお互い気持ちを口に出す事もないまま、けれど着実に期限は迫っていく。

真昼と大輝はそれとなく私達の事を察してくれているのか
何も言ってこないし、その事に関しては話題も振ってこない。
2人の細やかな気遣いに感謝しながらも
春と、真昼、大輝、私の4人でこれまで通りの何気ない日常生活を送っていた。
相変わらず授業は一緒に受けるし、
お昼は一緒に食べる。
放課後もできるだけ4人で過ごしている。
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