蓮華草
彼が取り出したのは一枚の写真。
それはとっくの昔に忘れ去られたと思っていた、蓮華草の写真だった。
咄嗟に青年の顔を見上げると
すぐそばに春の顔が近づいていて、
そのままそっと触れるだけのキスをした。
「は、春......?」
「────────ずっと考えてたんだ。
俺達にとって、何が1番幸せなのか。
そしたら、どうやったってどう言ったって、
美蓮の事を諦めきれない自分がいる事に気づいた」
"俺、やっぱり美蓮の事が大好きだ"
春はそう笑って、私の手のひらにその写真を握りこませる。
それはとっくの昔に忘れ去られたと思っていた、蓮華草の写真だった。
咄嗟に青年の顔を見上げると
すぐそばに春の顔が近づいていて、
そのままそっと触れるだけのキスをした。
「は、春......?」
「────────ずっと考えてたんだ。
俺達にとって、何が1番幸せなのか。
そしたら、どうやったってどう言ったって、
美蓮の事を諦めきれない自分がいる事に気づいた」
"俺、やっぱり美蓮の事が大好きだ"
春はそう笑って、私の手のひらにその写真を握りこませる。