蓮華草

出会い

まさか、こんな事になるなんて思っていなかった。数分前までは。

「美蓮、大丈夫!?」
「うん、平気平気」
「でも血が出てるじゃん!!!」

額からパタパタと赤い血が滴り落ちて視界を赤に染め上げていく。
鈍い痛みが私を襲う。

突然の事だった。
廊下を歩いていたら、ボールが飛んできてガラスを直撃、たまたまそばに居た私にそのガラスが降り注いできたのだ。
< 12 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop