蓮華草
真昼と顔を見合わせて頷いた。

「......田山、美蓮です」
「中島真昼です、春くん、私からも。
美蓮を助けてくれてありがとうございました
美蓮ってば、強がりだから
私だけじゃきっと保健室に連れて行けなかった」
「ちょっと真昼ってば」

親友が躊躇いがちに言った言葉に
私は焦るが、
青年は"確かに"と真顔で頷く。
勘弁して欲しい。
羞恥に耳まで赤くなっていくのが自分でも分かった。
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