蓮華草
思わず、げ、という心の声が漏れた。
さっき名簿で見たクラスメイトの"春"とは彼の事だったのか。
同じクラス......
きっと毎日ほかのクラスや学年の校舎から生徒達が押しかけてくるに違いない。

これから少なくとも1年、
なんとか目立たず彼と関わらずに乗り切るしかないのか、
と頭が痛くなる。
ああ、面倒臭い。
真昼が同じクラスだったという事が唯一もの救いだ。
< 8 / 120 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop