蓮華草
顔を上げると、
"美蓮にだけな"と青年は恥ずかしそうにしてそれを誤魔化すように前髪をかきあげる。
「......俺の里親が、勝手に引越し手続きを進めたんだ。もっといい所があるだろうって。
だから、これは俺の本意じゃないんだ。
だけどもう手続きが終わってしまってて、どうしようも無かった」
そんな事、そんな事があるのか。
なんて自分勝手な人達なんだろう。
振り回される私達の身にもなってほしい。
自分達の利益だけを考えて行動する。
そんな様子が垣間見えてしまって、純粋にムカついた。
"美蓮にだけな"と青年は恥ずかしそうにしてそれを誤魔化すように前髪をかきあげる。
「......俺の里親が、勝手に引越し手続きを進めたんだ。もっといい所があるだろうって。
だから、これは俺の本意じゃないんだ。
だけどもう手続きが終わってしまってて、どうしようも無かった」
そんな事、そんな事があるのか。
なんて自分勝手な人達なんだろう。
振り回される私達の身にもなってほしい。
自分達の利益だけを考えて行動する。
そんな様子が垣間見えてしまって、純粋にムカついた。