ByeBye
「…好き」
「…私も」
そう言って2人で顔を合わせて笑い合う。だんだんお互いの顔が近づいていき、ゆっくりと重なったそれ。
唇から伝わる体温に、私の頬を再び涙が伝った。
「…一緒に幸せになろうな」
唇を離して、彼は私の瞳をまっすぐ捕らえてそういった。
「…うぅっ、」
「だから泣きすぎだって」
「…う、れしくて…っ夢みたい、」
離れていた分、一緒にいよう。
喜びも悲しみも、いつだって分け合える。
何があっても、もう彼を手離したりしない。
「…本当、夢みたいだ」
そういった彼の声は、深く、鮮明に。私の耳に心地よく響いた。