ByeBye





「…付き合ってるわけじゃないんだろ?」

「、っ」

「…どういうつもりで店に行った?あいつの仕事を知ってて行ったのかよ?」




責め立てるような言葉に、私は膝の上でぎゅっと拳を握りしめた。

春川くんは一体どこまで知っているのだろう。樹から私の話を聞いたというのは、いつ、何年前の話だろう。樹は私のことをなんて言っていたのだろう。


いろんな疑問が浮かぶと同時に、樹と過ごしたあの日の罪悪感も思い出す。






「…日向さんは他と違うって思ってた」

「…え、」

「あいつを救えるのはあんたしかいないのに…なんで、」





春川くんは何を言っているのだろう。救うとか、他と違うとか、私にはその言葉の意味は一つも理解できなかった。ただひとつ、私の過去の選択に正しいことがなかったということは明確に伝わってくる。





「どう?…今と昔のあいつ」

「…どうって」

「変わった?それとも、まだ日向さんの知ってるあいつが残ってた?」


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