無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

「だって、権田くんに行くって返事しちゃったし。もうメンバーだって集まってるみたいで、今さらなしにしようとか言えないよ」

「……わかった」

「え……?」

「だったら仕方ないね」

あ、なんだ。

ちゃんと話せばわかってくれる感じだったんだ?

ホッ。

よかった。




なんて思ったこのときのわたしは、のんきにもそんなふうに思っていた。






< 115 / 229 >

この作品をシェア

pagetop