無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

「ふーん……ここ、触られたんだ?」

氷点下以下。

たとえるなら、それがピッタリ。

冷たくなった空気にヒヤヒヤする。

「ち、ちが……」

「ウソついてもバレバレだよ」

そう言ってから、パクッと食らいついてくる少し湿った高瀬の唇。

「ひぁ……っ!」

甘噛みするように頬を唇で挟まれて、頭が真っ白になった。

ななな、なに、すんの。

次にぬめっとした感触がして、舌でもてあそぶようにそっと舐められる。

体に電気が走って体温が急激に上昇した。

「やっ……た、かせ……っ」

クラクラとめまいがして次第に瞳が潤んでいく。

舌は徐々に首筋に下りてきて、首を縦にツーッと舐められた。

「や……っ!」

ゾクゾクッとしたたとえようのない快感が全身を襲う。

頬が火照って仕方なくて、このままだとおかしくなりそうだよ。

髪が頬や額に当たってくすぐったくて、胸がギューッと締めつけられた。

「気持ちいいの?」

吸ったり、舐めたり、甘噛みされたりしているうちに、だんだんと感覚がおかしくなってきた。

ビクンビクンと腰のあたりが跳ねて、高瀬の熱に敏感に反応してしまう。

「……っ!」

気が遠くなりそうなほどの快感。

こんな感覚、初めて……。

恥ずかしくて高瀬の背中にギュッと抱きつく。

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