無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

かわいすぎて、だめだ。

やばい。

──ガタッ

弾かれるように椅子から立ち上がり、教室をあとにする。

なにあの破壊力。

思わず衝動的に抱きしめそうになった。

『気づいたら落ちてるもんなのっ』

いつかのたまちゃんの声がふと頭をよぎった。



あー……。

これか、落ちるってやつ。

ほんとにビックリするほど一瞬だね。




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