無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。
涙とキスは恋の味
月曜日の朝、ひとり頭を抱えながら学校までの道のりを歩く。
はぁ……。
うむむむむむむ。
冷静になってみたら、やっぱり高瀬の気持ちが気になって仕方ないから関係性をはっきりさせたい。
あそこまで言われたらさ、鈍感なわたしでも気にしちゃうよ。
不安だけど向き合ってみようかな。
自分から聞くのって、ちょっと、いや、すんごく照れくさいけど。
今さらって思われるかもしれないよね。
きっとわたしの気持ちはだだ漏れで、経験豊富そうな高瀬には見抜かれているはず。
わー、どんな顔して会えばいいんだろう。
学校行くだけで心臓がおかしくなりそう。
こういうとき同じクラスって嬉しいけど、緊張するから困りもの。
クリスマスだって誘えてないし、テストが終わったらすぐに冬休みが始まるから早々に声かけなきゃ。