無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。
秒で断った……。
あんなにかわいい子のお誘いを?
た、高瀬って、ほんとにわたしを好きなのか……。
好きだって言われたけど、なんだかとっても半信半疑。
というよりも、両想いだなんて未だに信じられない。
試しに頬を引っ張ってみたけど、い、痛い。
うん、夢じゃないみたい。
「クリスマスデート、するの? しないの?」
「す、するっ!」
好きな人から誘われて、断るわけないよね。
どうしよう。
真理ちゃんには申し訳ないけど、ものすごく嬉しい。
「その前にたまちゃんは赤点取らないようにしなきゃね」
「はっ、そうだった! 期末テスト……!」
勉強しなきゃだった。
数学大丈夫かなぁ……。
「もちろん俺が、赤点なんて取らせないよ?」
「た、高瀬……」
「だからたまちゃんも、死ぬほど努力してね」
「う、うん!」
そうだね、好きな人とのクリスマスのために、精いっぱい勉強して死守しなきゃ。