無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

「穂波は西河とどこまでいったの?」

「えっ!?」

マフラーを見ていた穂波の顔がギュインとロボットのごとくこっちを振り返った。

あからさまにうろたえながら、瞳をゆらゆら揺らす穂波が超かわいい。

穂波は遠慮してなのかわたしにあまり西河の話をしてこないけど、実はちょっと気になっていたりして。

完全に吹っ切れてるから、気を遣わなくていいよって意味を込めてわたしから聞いてみた。

だって穂波と恋バナしたいし。

他のカップルがどんなかなって、好奇心。

穂波たちは付き合ってそろそろ四カ月経つから、わたしより遥かにいろいろ経験してるはずだよね。

「チューした?」

「しーっ! 声が大きい!」

頬を赤らめて恥じらう姿に女子のわたしでもキュンとしちゃう。

< 217 / 229 >

この作品をシェア

pagetop