無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。

え、え?

「高瀬くんだってれっきとした男の子なんだから、頭の中はそういうコトでいっぱいなの。わかる? 嫌だったらちゃんと拒否して」

え、もしかして……。

『俺だって男なんだからね?』

あれはそういう意味だったの?

高瀬もわたしと、その、裸で抱き合ったりしたいとか……思ってんの?

いやいや、それはないか。

今までの甘い行為はわたしをからかって弄ぶだけのものであって、決してそんな……ねぇ?

「クリスマスはカップルにとってそういうコトをするのに最適なイベントなわけ。なんといっても、ロマンチックだしね」

うう、穂波がめちゃくちゃ大人に見える。

爽やかそうに見えてそういうコト全然考えてなさそうな西河でも、考えていたりするもんなんだ?

うわぁ、なんだかビックリ。

それで穂波は動揺してるってわけね。

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