無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。
気になりすぎて〜高瀬side〜
ただどんな反応をするかなって、それもまた好奇心。
「ねえたまちゃん」
後ろの席のたまちゃんに、これでもかってほどの甘い微笑みを向ける。
「なに?」
だけど返ってきたのは淡々とした声。
今日はハーフアップで髪をまとめていて、ふわふわ感が絶妙にかわいい。
「俺、その髪型好きだよ」
わずかに瞳を揺らして動揺するたまちゃんを見たくて、わざとこんなセリフを吐く。
どうやったら笑ってくれるかなって、そんなことばっかり考えてる。
昨日だってスタンプいっぱい送ったのに、返ってきたのはバーカってそればっかり。
もっとまともなやり取りをしたいけど、返ってこなかったらって考えたら文字なんて打てなかった。
メッセージなんて基本面倒くさがりな俺はいつも途中で放置するのに、なにこの心境の変化。
返ってこなかったらって……?
そんなこと今まで思ったこともないのに。