無気力な高瀬くんの本気の愛が重すぎる。
占める割合
『マジでたまちゃんだけだからさ』
耳に張りついた言葉が次の日になっても頭から離れなくて、教室に入るだけでヒヤヒヤドキドキ。
ドアから覗いてつい高瀬の姿を探すのが日課になった。
忘れるとはいってもキスしちゃった微妙な仲だし、友達でもないけど見知らぬ関係とも言いにくい。
変な関係。
前のドアからコソコソしてたら、たまたま見えた見えた黒板に『上条・高瀬』って書いてあった。
そういえば、今日日直だった……!
しかも高瀬とだなんて!
「日誌取ってこなきゃ!」
ハッとしてカバンも置かずに職員室へ猛ダッシュ。
「失礼しま〜す!」
職員室の中は広くてキョロキョロしながら先生を探した。
あまりくることがないから、普段先生がどこにいるかわからない。
「おーい、上条! こっちだ」
「あ、先生〜、おはようございます」
「おう。日直か?」
「そうです、日誌ください」
「今高瀬に渡したぞ。すれ違わなかったか?」
た、高瀬?