誰かの1番に。
薬の匂いが鼻をくすぐる。

ゆっくりと目を開けると、病院だった。


「そ…だ…さん、……りさん…ゆ…」

どこかで私の名前を呼ぶ声が聞こえる。

「園田悠里さん」

名前がはっきり聞こえた時

助かってしまったのだと、絶望した。

「悠里さん…具合はどう?今先生呼んでくるから少し待っててね」

看護師さんがパタパタと病室を出ていく。

< 7 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop