(短編)初恋オムライス
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彼は優しいバイトリーダー
(彼は優しいバイトリーダー)
「くるみちゃん、これよろしく」
フロア係の浅野くんからお客様の食事の終わった食器をカウンター越しに手渡された。
「はい」
彼はニコッと優しい笑顔を向けてくれるけど、私は慌てて視線をそらしてしまう。
彼が笑うと、両頬に小さなえくぼがでるの。
それを見ると胸の奥がきゅっとなるんだ。なんだろう、この感覚。
それにしても私ったら、また失敗した。
彼の笑顔が眩しすぎてまた目が合わせられないよ。きっと、嫌な態度とっちゃったよね。
でも仕方がないか。どうせ、もうとっくに嫌われてるよね。だっていつも私って愛想よくないから可愛げがないだろうし。
貰ったお皿を見ると、お客様は残さず綺麗に食べてくれている。
やった。
清々しい気持ちで思わず頬が緩む。
「くるみちゃん、これよろしく」
フロア係の浅野くんからお客様の食事の終わった食器をカウンター越しに手渡された。
「はい」
彼はニコッと優しい笑顔を向けてくれるけど、私は慌てて視線をそらしてしまう。
彼が笑うと、両頬に小さなえくぼがでるの。
それを見ると胸の奥がきゅっとなるんだ。なんだろう、この感覚。
それにしても私ったら、また失敗した。
彼の笑顔が眩しすぎてまた目が合わせられないよ。きっと、嫌な態度とっちゃったよね。
でも仕方がないか。どうせ、もうとっくに嫌われてるよね。だっていつも私って愛想よくないから可愛げがないだろうし。
貰ったお皿を見ると、お客様は残さず綺麗に食べてくれている。
やった。
清々しい気持ちで思わず頬が緩む。
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