(短編)初恋オムライス
2
近づいていく心
(近づいていく心)
「くるみちゃん、いいじゃない。その服も似合うわよ」
パートの橋本さんがニコニコ笑ってほめてくれるけど、今の私は服装どころじゃない。
「橋本さーん。どうしょう、私、接客なんて全然自信がないです」
涙目になりながらフロアスタッフ用のスカートの裾を掴む。
実は、今日どうしてもと店長から頼まれてフロア係を手伝うことになっていた。
というのも、11月のこの時期、高校3年の先輩スタッフが受験のため休んだり辞めたりして人手が全然足りないらしいのだ。
嫌がる私は、今日一日だけだからと説得されたのだけど、絶対今日一日引き受けたらこの先もお願いされそうな気がするし不安。
「くるみちゃん、頑張って。肩の力をを抜いてリラックスよ」
「でも~」
「くるみちゃん、いいじゃない。その服も似合うわよ」
パートの橋本さんがニコニコ笑ってほめてくれるけど、今の私は服装どころじゃない。
「橋本さーん。どうしょう、私、接客なんて全然自信がないです」
涙目になりながらフロアスタッフ用のスカートの裾を掴む。
実は、今日どうしてもと店長から頼まれてフロア係を手伝うことになっていた。
というのも、11月のこの時期、高校3年の先輩スタッフが受験のため休んだり辞めたりして人手が全然足りないらしいのだ。
嫌がる私は、今日一日だけだからと説得されたのだけど、絶対今日一日引き受けたらこの先もお願いされそうな気がするし不安。
「くるみちゃん、頑張って。肩の力をを抜いてリラックスよ」
「でも~」