(短編)初恋オムライス
3
彼のいない日々のオムライス
(彼のいない日々のオムライス)
ハアッ
「あ、くるみちゃんまた、ため息だ。今日はもう何回目?」
一緒に昼食休憩をとっていたミナさんは私を見て柔らかく笑った。
「え、私ため息なんてついてました?」
日曜日のお昼、バイト先の休憩室でまかないのデミグラスソースオムライスを食べていた。
デミグラスソース大好きなのに、以前と何か違う。
不思議なんだけど、少し苦く感じてしまっていつもほどは食が進まないんだ。
どうしてなんだろう、最近ずっとこんな調子。
「自覚なしかー。くるみちゃんたらどうかしたの?」
「私、昔からすごく食いしん坊なんですよね」
「へぇ、身体はそんなに細いのにね」
「だけど、最近は食欲がなくて何を食べても以前ほど、美味しく感じられないんです」
ハアッ
「あ、くるみちゃんまた、ため息だ。今日はもう何回目?」
一緒に昼食休憩をとっていたミナさんは私を見て柔らかく笑った。
「え、私ため息なんてついてました?」
日曜日のお昼、バイト先の休憩室でまかないのデミグラスソースオムライスを食べていた。
デミグラスソース大好きなのに、以前と何か違う。
不思議なんだけど、少し苦く感じてしまっていつもほどは食が進まないんだ。
どうしてなんだろう、最近ずっとこんな調子。
「自覚なしかー。くるみちゃんたらどうかしたの?」
「私、昔からすごく食いしん坊なんですよね」
「へぇ、身体はそんなに細いのにね」
「だけど、最近は食欲がなくて何を食べても以前ほど、美味しく感じられないんです」