(短編)初恋オムライス
去年のクリスマスはこんなことなかったのに。最近の私なんだか変だ。
ぼんやりとして気を抜いていると、うっかり彼の顔を思い浮かべたりお店の中では無意識にその後ろ姿を探してしまう。
重症だ、私。
今この瞬間、彼がいたらどんなにいいだろうって思っちゃう。
別に恋人としてじゃなくても、クリスマスに彼に会えたらそれだけで楽しいだろうな。
「くるみちゃん、そろそろ衣装に着替えておいてね」
「あれってほんとに着なきゃダメですか?寒いんですよね。スースーして」
「若いのになにおばさんみたいなこと言ってるの。
くるみちゃんが一番清純ぽくて可愛いんだから、ほら今日1日はお店の看板娘として頑張って」
「はあ」
しぶしぶバックヤードへと歩を進めるけど、やっぱり気が進まないなあ。
ぼんやりとして気を抜いていると、うっかり彼の顔を思い浮かべたりお店の中では無意識にその後ろ姿を探してしまう。
重症だ、私。
今この瞬間、彼がいたらどんなにいいだろうって思っちゃう。
別に恋人としてじゃなくても、クリスマスに彼に会えたらそれだけで楽しいだろうな。
「くるみちゃん、そろそろ衣装に着替えておいてね」
「あれってほんとに着なきゃダメですか?寒いんですよね。スースーして」
「若いのになにおばさんみたいなこと言ってるの。
くるみちゃんが一番清純ぽくて可愛いんだから、ほら今日1日はお店の看板娘として頑張って」
「はあ」
しぶしぶバックヤードへと歩を進めるけど、やっぱり気が進まないなあ。