(短編)初恋オムライス
「ミナは友達だよ。今日くるみちゃんがクイーンに選ばれたから見に来いとか、くるみちゃんが、ピンチだから来いとかメッセージをくれたんだ。本当は受験が終わるまでここには来ないつもりだったんだけど、くるみちゃんが困ってるかもしれないって思ったらいてもたってもいられなくて」
「それで、会いに来てくれたの?」
「うん」
そうだったんだ。それで来てくれたんだ。
ミナさんとは付き合っていないってわかったら、急にどこからか勇気が湧いてきた。
「わ、私、凄く食べるのが好きで」
「うん、知ってる」
優しく微笑んだ彼は眩しそうに私を見つめる。
花が開いたように明るく笑うひと。両頬のえくぼを見たら私の心は弾む。
私が求めていた笑顔。どんなにこの瞬間を夢見ていただろう。
「それで、会いに来てくれたの?」
「うん」
そうだったんだ。それで来てくれたんだ。
ミナさんとは付き合っていないってわかったら、急にどこからか勇気が湧いてきた。
「わ、私、凄く食べるのが好きで」
「うん、知ってる」
優しく微笑んだ彼は眩しそうに私を見つめる。
花が開いたように明るく笑うひと。両頬のえくぼを見たら私の心は弾む。
私が求めていた笑顔。どんなにこの瞬間を夢見ていただろう。