(短編)初恋オムライス

うわー、遠くからでもやっぱり無理ー。


その綺麗な笑顔から、私はまた顔を背けて、厨房の仕事へと戻っていった。


でも、本当は自然な笑顔を返せない自分が歯がゆかったんだ。


あんな風に、彼のように心の底から純粋で明るい笑顔が私にもできたらいいのになって思っていたから。
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