死ぬのは溺愛のあとにして?【加筆終了1/1】
「はぁ? うちに住ませるとか無理だよ」
彼の家に着いて早々に
会社での事の顛末を話した末、彼の第一声はコレだった。
「え⋯⋯」
スーツケースは持ってるけども、まだ何も頼んでないのに。
いや、頼もうと考えていたけど。
あまりの底冷えのするヒロキの視線に、心臓が止まるかと思った。
「てゆーか、結局その先生とヤッたんだろ? 俺、そーゆー女無理、別れよ」
「なにいってるの⋯⋯」
一瞬、なにを言っているのか理解が出来なかった。
いや、理解したくなかったんだと思う。
「ヤッてなかったら会社がそういう結論出すわけねぇだろ。それに、お前が無職になったら、俺だってフリーターなのに。ふたりとも金ないとかありえねぇだろ。親だって大した仕送りしてくんねぇし」