エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
「そんなことをおっしゃるなら、少しは部長も私たちを手伝ってください! ご自身は遅出勤、早退社をしながら、よく私たちに不眠不休で働けと言えますね!」
皆がぎょっと千葉さんを見た。横暴な部長にここまで逆らったのは、おそらく彼が初めてだろう。
よく言ってくれましたという感動と、そんなことを言って大丈夫!? という目で千葉さんを見つめている。
「手伝えだと!? それは私の仕事ではない!」
「それを言うなら、早風さんの仕事でもありません! そもそも彼女はヘルプ扱いだったでしょう! ここまで働く義務もない」
千葉さんが私を庇うように前に立ってくれる。
これまでため込んでいた部長への不満が爆発したのだろうか。
それとも、権蔵さんの件に触発されて、このままではいけないと感じたの?
今日はやけに頼もしく見える千葉さんの背中を、私は呆然と見上げる。
「せめて、私にPITと交渉する許可をください! 現状を説明して、納期を調整してもらいます。こんな状況になったのは、向こうにだって非はあるんです。説明すれば取り合ってくれるはず――」
皆がぎょっと千葉さんを見た。横暴な部長にここまで逆らったのは、おそらく彼が初めてだろう。
よく言ってくれましたという感動と、そんなことを言って大丈夫!? という目で千葉さんを見つめている。
「手伝えだと!? それは私の仕事ではない!」
「それを言うなら、早風さんの仕事でもありません! そもそも彼女はヘルプ扱いだったでしょう! ここまで働く義務もない」
千葉さんが私を庇うように前に立ってくれる。
これまでため込んでいた部長への不満が爆発したのだろうか。
それとも、権蔵さんの件に触発されて、このままではいけないと感じたの?
今日はやけに頼もしく見える千葉さんの背中を、私は呆然と見上げる。
「せめて、私にPITと交渉する許可をください! 現状を説明して、納期を調整してもらいます。こんな状況になったのは、向こうにだって非はあるんです。説明すれば取り合ってくれるはず――」