エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
公園をしばらく散策したあと、近くにあったカフェで小休憩。ブランチだ。それから四十分かけて家へと戻ってきた。

朝のウォーキングだったはずが、帰ってくる頃にはすっかり昼。

間に休憩を挟みつつも二時間以上は歩いた計算になる。脚がくたくただ。

のんびりと午後を過ごし、夕食は私の手作りハンバーグ。

ちなみに、先週はカレー。おそらく来週はオムライスだろう。

穏やかな一日が終わり、二十三時。私たちはベッドに潜り込んだ。

「今日はたくさん歩いたので、ぐっすり眠れそうです」

不眠の症状は消え、最近では快眠が続いている。

特に今日はよく身体を動かしたから、すぐ眠りにつけることだろう。

「そうか……よかったな」

彼はなんだか、腑に落ちない返事をした。ポーカーフェイスはいつも通りだけれど、この歯切れの悪さはなんなのだろう。

「透佳くん? どうかしましたか?」

気のせいだろうと思いながらも、一応尋ねてみると。

「なんでもない……今日はゆっくり休むぞ」

やっぱり何かを隠している様子で毛布の中に身を沈める。

珍しい。透佳くんが、言いたいことを言わないなんて。
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