エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
「彩葉。目を閉じろ」

「え?」

「いいから」

強引に押し切られ、戸惑いつつも目を閉じた。ベッドの中、仰向けになって気をつけをする。

目を閉じていても瞼の上からぼんやりと光が差し込んでくる。

やがてその光が陰り始め、真っ暗になった。

こっそりと薄目を開けてみると、彼が私の上に覆い被さっていて――。

「んっ……!」

唐突に唇を塞がれて、喉の奥で悲鳴を上げた。

とろ甘い舌で口内をくすぐられ、ひくりと身体が反応する。

「まだだ。目を閉じて」

口づけの合間に彼の囁きが聞こえ、私は大人しくその忠告に従う。

心地のいいキスが続く。じわじわと浸食していくように、舌と舌が絡まり合って。

「彩葉……力を抜け」

吐息交じりの囁きが、私の心をくすぐった。

いつの間にか寝間着のボタンが外されていて、彼の指先が前を開くように私の背中へ回り込む。

キスに夢中で脱がされていることに気づかなかったなんて。

私の下着を手繰るようにめくり上げ、素肌に触れる。

「と、透佳くんっ……」

「彩葉。まだ目をつぶっていろ」
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