エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
そうは言われても、恥ずかしすぎてもう平静を保っていられない。

彼は私の下着をたくし上げ、その素肌を暴こうとしている。

隠すものを失くした胸が外気に晒された。

「だ、ダメ、透佳くん、見ないでっ……」

言われた通り律儀に目をつぶりながらも、胸の前で手をクロスして隠す。

その腕の隙間を縫って、胸の谷間に柔らかな感触が触れた。これは……なに?

「このまま、彩葉が目を開けなかったら、ここまでにする」

声が私の胸のほうからした。さっき、私の胸の谷間をくすぐっていた柔らかなものは、唇だったのだと今さら気づく。

「でももし、彩葉が気持ちよくなったら……もっと深くまでしてほしいと感じたら、目を開けて」

そう宣言して、彼は私の手を両側に引き剥がした。

「きゃっ……」

悲鳴はすぐに口づけで塞がれる。

その心地よさにあっけなく篭絡されて、反論する気力を失くしてしまう。

やがて唇が離れると、彼は少しだけ身体を離した。私の両腕を身体の両側に押さえつけたまま。
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