エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
第七章 君にとびきりの『あいしてる』を捧げる
透佳くんと微妙な距離を保ったまま、一週間が経とうとしている。
その間、私は何度も実家に帰ろうとしたけれど、彼は「行くな」の一点張り。
帰ったらダメという意味じゃない。『行かないでくれ』ってことだと思う。
理由を知らない彼からすれば、私が一方的にワガママを言っているように見えるだろう。悪いのはあきらかに私。
なのに、それでも彼は残酷なほどに揺るがぬ愛を注ぎ続けてくれる。それが逆に愛おしくて苦しい。
彼への想いが募る一方、焦りも募り始めていた。
早く別れなければ。これ以上未練が残る前に。もうすぐこの関係は、終わりを迎えるのだから。
けれど、心のどこかで透佳くんとの別れから逃げ出したがっている自分がいて。
まだ彼のそばにいられることを嬉しいと感じてしまう。
本当は、いけないことだとわかっているのに。
その間、私は何度も実家に帰ろうとしたけれど、彼は「行くな」の一点張り。
帰ったらダメという意味じゃない。『行かないでくれ』ってことだと思う。
理由を知らない彼からすれば、私が一方的にワガママを言っているように見えるだろう。悪いのはあきらかに私。
なのに、それでも彼は残酷なほどに揺るがぬ愛を注ぎ続けてくれる。それが逆に愛おしくて苦しい。
彼への想いが募る一方、焦りも募り始めていた。
早く別れなければ。これ以上未練が残る前に。もうすぐこの関係は、終わりを迎えるのだから。
けれど、心のどこかで透佳くんとの別れから逃げ出したがっている自分がいて。
まだ彼のそばにいられることを嬉しいと感じてしまう。
本当は、いけないことだとわかっているのに。