エリート外科医の滴る愛妻欲~旦那様は今夜も愛を注ぎたい~
――その日の夜。夢をみた。
ぼんやりと霞む視界の中、ちょっぴり唇を尖らせた、まだ子どもの透佳くんが見えた。
熱でうなされる私を見つめながら、困った様子でベッドの脇に座っている。
彼はその手に握っていた一本のひまわりの花を、私の顔の前に差し出した。ちょっぴり不安げな表情で。
『お前が好きな花だろう?』
透佳くんからの贈り物。私は素直に喜んで、そのひまわりを受け取った。
熱のだるさなんて、その花を見たら吹き飛んだ。
私はひまわりが大好き。この何にも負けない鮮やな黄色を見ていると、心が元気になってくるのだ。
『とっても綺麗なひまわりね。大きくて、私の顔が隠れちゃう』
ひまわりから顔をひょこひょこ覗かせていると、『バカ。遊んでると、余計熱が上がるぞ』とたしなめられてしまった。
それでも、大きなひまわりの花がもらえたことが嬉しくて、身体がそわそわと動いてしまう。
この手に繋がれた点滴さえなければ、部屋中を走り回っていただろうに。
ぼんやりと霞む視界の中、ちょっぴり唇を尖らせた、まだ子どもの透佳くんが見えた。
熱でうなされる私を見つめながら、困った様子でベッドの脇に座っている。
彼はその手に握っていた一本のひまわりの花を、私の顔の前に差し出した。ちょっぴり不安げな表情で。
『お前が好きな花だろう?』
透佳くんからの贈り物。私は素直に喜んで、そのひまわりを受け取った。
熱のだるさなんて、その花を見たら吹き飛んだ。
私はひまわりが大好き。この何にも負けない鮮やな黄色を見ていると、心が元気になってくるのだ。
『とっても綺麗なひまわりね。大きくて、私の顔が隠れちゃう』
ひまわりから顔をひょこひょこ覗かせていると、『バカ。遊んでると、余計熱が上がるぞ』とたしなめられてしまった。
それでも、大きなひまわりの花がもらえたことが嬉しくて、身体がそわそわと動いてしまう。
この手に繋がれた点滴さえなければ、部屋中を走り回っていただろうに。