全てを君に捧ぐ
ー1ー
私はここのところ、いじめを受けている。
私の名は、岩永 謡(イワナガ ウタイ)。
親は岩永財閥の会長。
だが、そんなことはどうだって良い。
地位や体裁(ていさい)、財産とかに興味など無い。
ましてや、あんな男になど───。
・ ・ ・
『好きです』
放課後、告白を受けた。
名前も知らない、顔だけは良い男子生徒から。
『失礼ですが、貴方は誰ですか』
私の問いかけに、男子生徒は目を丸くしていた。
『えっ、俺の事知らないの!?』
全く知らない。
こんな、自意識の塊の様な男は。
『俺、城谷 大徳(シロタニ ダイト)。俺、君の事が好きなんだ。付き合って下さい』
満面の笑みを浮かべ、名を名乗り、礼をした男子生徒・城谷 大徳…。
『申し訳ないが、交際をする気は毛頭無い』
私はきっぱりと振り、帰宅した。
私はここのところ、いじめを受けている。
私の名は、岩永 謡(イワナガ ウタイ)。
親は岩永財閥の会長。
だが、そんなことはどうだって良い。
地位や体裁(ていさい)、財産とかに興味など無い。
ましてや、あんな男になど───。
・ ・ ・
『好きです』
放課後、告白を受けた。
名前も知らない、顔だけは良い男子生徒から。
『失礼ですが、貴方は誰ですか』
私の問いかけに、男子生徒は目を丸くしていた。
『えっ、俺の事知らないの!?』
全く知らない。
こんな、自意識の塊の様な男は。
『俺、城谷 大徳(シロタニ ダイト)。俺、君の事が好きなんだ。付き合って下さい』
満面の笑みを浮かべ、名を名乗り、礼をした男子生徒・城谷 大徳…。
『申し訳ないが、交際をする気は毛頭無い』
私はきっぱりと振り、帰宅した。
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