【女の事件】とし子の悲劇・3~翼をなくした白鳥
第13話
あきとが職員さんからキツイ暴力を受けた日の夜9時前のことであった。

事件は、地下鉄真駒内駅付近の路上で発生した。

この時、真駒内駅で電車を降りた赤ちゃんをつれている30代の女性が被害を受けた。

被害を受けた女性は、あきとを殴った職員の弟さんのお嫁さんであった。

女性は、赤ちゃんをベビーカーに乗せて歩いて10分のところにある公団住宅に帰ろうとしていたが、その時にあきとが突然女性を連れ去った。

置き去りにされた赤ちゃんは、やけつくような泣き声をあげていたので、キンリンの住民が急いで保護した。

ところ変わって、連れ去り事件が発生した現場から東へ20キロ離れた豊平区内の雑木林にて…

「イヤ!!やめて!!赤ちゃんがいるの!!やめて!!」
「うるせー!!騒ぐな!!」
「やめて!!苦しい!!」

あきとは、職員の弟さんのお嫁さんの首を力強くしめて気を失わせて倒した。

この時、職員の弟さんのお嫁さんは亡くなった。

あきとは、亡くなった職員の弟さんのお嫁さんが着ていた衣服をナイフで切り裂いた後、ボロボロになるまでシツヨウに犯した。

そして翌朝のことであった。

事件現場の雑木林で、職員の弟さんのお嫁さんがボロボロに傷ついて恥ずかしい姿で亡くなっていたのを早朝に散歩をしていたキンリンの住民に発見されたので、騒ぎは大きくなった。

この時、グループホームの名前が書かれていた小さな紙切れが見つかった。

道警の捜査1課は、グループホームで暮らしている男の犯行とみて捜査を始めた。

その頃であった。

南区内のあきとが暮らしていたグループホームは、職員の弟さんのお嫁さんがボロボロに傷ついて恥ずかしい姿で亡くなった上に赤ちゃんが置き去りにされた事件で、グループホームで暮らしている男性たち全員に、外へ行くことを差し止めた。

同時に、北海道警の捜査1課の刑事たちがやって来て、事情聴取を始めた。

この時、あきとがホームの中にいないことが明らかになったので、騒ぎはさらに拡大した。

残された男性たちは、道警の刑事さんたちに無理やり引っぱり出されたあと、パトカーに乗せられた。

彼らを乗せたパトカー数台は、けたたましいサイレンを鳴らして道警本部へ向かった。

彼らは、ショウコ不十分で道警に逮捕されるようだ。

その頃であった。

あきとは、かつて暮らしていた豊平区水車町1丁目にふらりと戻ってきた。

その時、キンリンの奥さまたちが『ノゾキ魔が現れたわ!!』と叫んだので、あきとは逃げた。

あきとは、近くの空き家に逃げ込んだ。

その時であった。

あきとは、空き家にいた男にえりくびを思い切りつかまれた後、後頭部をグーで殴られた。

「グワッ!!」
「オドレか!?うちの家内の着替えやお風呂に入っていたところを隠し撮りしてネットに投稿したのはオドレか!?」
「違います!!」
「ふざけるな!!」

その後、あきとは7~8人の男たちからシツヨウにけられた。

約20分後に、あきとは口からアワをふいて死んだ。

「どうする?」
「そうだな…とにかく運び出せ!!」

殺されたあきとは、7~8人の男たちにつれて行かれた後、行方が分からなくなった。

後になって、豊平区内の雑木林で職員さんの弟さんのお嫁さんが亡くなった事件と隠し撮り事件の容疑者があきとであることが分かった。

しかし、道警の捜査1課はあきとを被疑者死亡のまま地検に書類送検して、事件を終わらた。
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