【女の事件】とし子の悲劇・3~翼をなくした白鳥
第15話
アタシは、夜のバイトを終えてマンスリーマンションに戻った後、パジャマに着替えずにそのまま眠った。
アタシは、毎晩のように思い出したくもない夢を見た。
アタシは、小さいときから三原市の実家の家族とは気持ちの上で親子の関係ときょうだいの関係が離れていた。
アタシは、小さい時からひねくれてばかりいた。
周囲の子供たちと調和がとれていなかったので、親しい友人はひとりもいなかった。
学校から帰宅した後、アタシは宿題を済ませると家の中で本を読んで過ごしていた。
心配になった母がアタシを地域の学童クラブへ連れて行って『空いている時間は学童クラブへ行って、お友だちと仲良く過ごしてきなさい!!』とアタシに命令口調で言った後に『世話人さんに『お願いします』と言いなさい!!』と命令した。
命令されて学童クラブに入ったアタシは、クラブの子供たちと楽しく過ごすどころか、クラブの子供たちともめ事ばかりを繰り返していた。
いつ頃であったかは覚えていないけど、童話の読み聞かせの時にアタシは世話人さんに凄んでいったことがあった。
アンデルセン童話の『みにくいあひるの子』の読み聞かせの時であった。
話が終わりに近づいたとき、アタシは絵本を読んでいる人に対して『みにくいあひるの子は…白鳥さんにはめぐりあえずに終わるのだよ!!きれいごとばかりを言うな!!』と言うて凄んで行った。
絵本を読んでいる人は『みにくいあひるの子がまた元のあひるの両親のところへ戻ったらまたいじめられるのよ…』とアタシに言い返した。
アタシは『置き去りにした白鳥さんをお母さんなんて呼べないわよ!!』と言うたので、絵本を読んでいる人は『みんなが聞いているのだから静かに聞いていなさい!!』と怒って絵本を再び読み始めた。
アタシはキレていたので、となりの子の左目の下を殴ってけがを負わせた。
その後、学童クラブの子供たちとドカバキの大ゲンカを起こして、数人の子供たちに大ケガを負わせた。
アタシは、クラブの子供たちに大ケガを負わせた事件で、三原市内の別の小学校に転校を余儀なくされた。
この頃から、人の群れから外れて勝手なことをするようになった。
中学に進学した後も、アタシの心のすさみはひどくなっていた。
中学二年の時、楽しみにしていた関西への修学旅行が父のノミ代が高額になって、払えなくなったから行けなかった。
『修学旅行の費用をお父さんのお酒の失敗の後始末に使うから修学旅行を止めて…』と母から言われた。
アタシは、家出した。
家出して、暴走族の総長のカレのもとへ行った。
その時に、カレとカレの友人たちとトラブルを起こした。
父は、アタシがカレとトラブったことを聞いて怒り心頭になった。
カレの家に怒鳴り込みに行った父は、持っていたかたい棒でカレの親きょうだいをボコボコに殴り付けて、ひとりのこらずに殺した。
父は、アタシが楽しみにしていた修学旅行を止めたことをもうしわけなく思っていたので『今の仕事をやめて、テイジンの工場に転職をする…お酒はのまない…悩みがあったらきちんと話しを聞いてあげるから…これからは、家族のために生きる…出された食事だけを口にする…家にまっすぐに帰る…のみに行かないから…』と言うて、母とアタシたちきょうだいとヤクソクして、覚え書きを交わした。
覚え書きを交わした父は、テイジンの工場に転職して、お給料は1万円の小遣いだけを手元に残して、お弁当代と保険料を差し引いた分をアタシたち家族に渡した。
しかし、アタシは『父は無理がまんばかりを通している…』と思っている。
工場から家にまっすぐ帰ってきた時、父は毎日のようにゲンナリとした表情をしていた。
家族のために生きて行くから…
話があるのだったら、聞いてあげるよ…
しかし、父は家族のために生きて行くと言うことはタテマエで、ホンネはめんどうくさいと言う表情をしていた。
だからアタシは、実家がキライである。
「あなた、とし子の今後のことを真剣に話し合う時間を作ってよ…進学をする高校のこととか、将来はどんな職種の仕事がしたいのかを真剣に話し合ってよぉ…」
「しんどい…あとにせえや…」
「それじゃあ!!いつになったらお話しするのよ!?」
「ワシが疲れていない時にせえや…もう寝かせてくれ…」
「あなた!!」
「うるさい!!あさっての納期までに仕上げなければならない仕事がたくさん残っているのだよ!!ワシの頭の中は仕事のことで頭がいっぱいなのだよ!!とし子の進路の話なんか二の次三の次だ!!…甘ったれクソバカ従業員たちのせいで、納期が遅れそうなのだよ…工場の従業員たちはナマケモノばかりだからイラつくのだよ!!『休みくれ』『ボーナスほしい』『結婚相手がほしい』『お見合いイベントしてくれ』『カネだカネだ…』…ワシはうんざりだ!!特に若い従業員たちは自由と権利ばかり主張しているから、虫ケラ以下の役立たずだ!!ああ言うことを言うからお給料が上がらないのだよ!!」
父は、工場の従業員たちをナマケモノ呼ばわりしてボロクソに言うたあと、部屋に入ってフスマを思いきりピシャッとしめた。
アタシは、高校受験をせずに中学を卒業した。
両親のコネで三原市内の私立の女子高に進学したが、休学を繰り返した末に学校をやめたった。
アタシは、高校卒業の資格は高校卒業認定試験で間に合わせた。
深夜3時に目を覚ましたアタシは、ぼんやりと天井を見つめながらこんなことを思っていた。
アタシは…
白鳥さんになれなかったみにくいあひるの子よ…
アタシは…
三原の実家の両親の子供じゃないと想う。
アタシは、そんなことをおもいながらほがそ(グチャグチャ)の髪の毛を右手で思いきりかきむしった。
アタシは、毎晩のように思い出したくもない夢を見た。
アタシは、小さいときから三原市の実家の家族とは気持ちの上で親子の関係ときょうだいの関係が離れていた。
アタシは、小さい時からひねくれてばかりいた。
周囲の子供たちと調和がとれていなかったので、親しい友人はひとりもいなかった。
学校から帰宅した後、アタシは宿題を済ませると家の中で本を読んで過ごしていた。
心配になった母がアタシを地域の学童クラブへ連れて行って『空いている時間は学童クラブへ行って、お友だちと仲良く過ごしてきなさい!!』とアタシに命令口調で言った後に『世話人さんに『お願いします』と言いなさい!!』と命令した。
命令されて学童クラブに入ったアタシは、クラブの子供たちと楽しく過ごすどころか、クラブの子供たちともめ事ばかりを繰り返していた。
いつ頃であったかは覚えていないけど、童話の読み聞かせの時にアタシは世話人さんに凄んでいったことがあった。
アンデルセン童話の『みにくいあひるの子』の読み聞かせの時であった。
話が終わりに近づいたとき、アタシは絵本を読んでいる人に対して『みにくいあひるの子は…白鳥さんにはめぐりあえずに終わるのだよ!!きれいごとばかりを言うな!!』と言うて凄んで行った。
絵本を読んでいる人は『みにくいあひるの子がまた元のあひるの両親のところへ戻ったらまたいじめられるのよ…』とアタシに言い返した。
アタシは『置き去りにした白鳥さんをお母さんなんて呼べないわよ!!』と言うたので、絵本を読んでいる人は『みんなが聞いているのだから静かに聞いていなさい!!』と怒って絵本を再び読み始めた。
アタシはキレていたので、となりの子の左目の下を殴ってけがを負わせた。
その後、学童クラブの子供たちとドカバキの大ゲンカを起こして、数人の子供たちに大ケガを負わせた。
アタシは、クラブの子供たちに大ケガを負わせた事件で、三原市内の別の小学校に転校を余儀なくされた。
この頃から、人の群れから外れて勝手なことをするようになった。
中学に進学した後も、アタシの心のすさみはひどくなっていた。
中学二年の時、楽しみにしていた関西への修学旅行が父のノミ代が高額になって、払えなくなったから行けなかった。
『修学旅行の費用をお父さんのお酒の失敗の後始末に使うから修学旅行を止めて…』と母から言われた。
アタシは、家出した。
家出して、暴走族の総長のカレのもとへ行った。
その時に、カレとカレの友人たちとトラブルを起こした。
父は、アタシがカレとトラブったことを聞いて怒り心頭になった。
カレの家に怒鳴り込みに行った父は、持っていたかたい棒でカレの親きょうだいをボコボコに殴り付けて、ひとりのこらずに殺した。
父は、アタシが楽しみにしていた修学旅行を止めたことをもうしわけなく思っていたので『今の仕事をやめて、テイジンの工場に転職をする…お酒はのまない…悩みがあったらきちんと話しを聞いてあげるから…これからは、家族のために生きる…出された食事だけを口にする…家にまっすぐに帰る…のみに行かないから…』と言うて、母とアタシたちきょうだいとヤクソクして、覚え書きを交わした。
覚え書きを交わした父は、テイジンの工場に転職して、お給料は1万円の小遣いだけを手元に残して、お弁当代と保険料を差し引いた分をアタシたち家族に渡した。
しかし、アタシは『父は無理がまんばかりを通している…』と思っている。
工場から家にまっすぐ帰ってきた時、父は毎日のようにゲンナリとした表情をしていた。
家族のために生きて行くから…
話があるのだったら、聞いてあげるよ…
しかし、父は家族のために生きて行くと言うことはタテマエで、ホンネはめんどうくさいと言う表情をしていた。
だからアタシは、実家がキライである。
「あなた、とし子の今後のことを真剣に話し合う時間を作ってよ…進学をする高校のこととか、将来はどんな職種の仕事がしたいのかを真剣に話し合ってよぉ…」
「しんどい…あとにせえや…」
「それじゃあ!!いつになったらお話しするのよ!?」
「ワシが疲れていない時にせえや…もう寝かせてくれ…」
「あなた!!」
「うるさい!!あさっての納期までに仕上げなければならない仕事がたくさん残っているのだよ!!ワシの頭の中は仕事のことで頭がいっぱいなのだよ!!とし子の進路の話なんか二の次三の次だ!!…甘ったれクソバカ従業員たちのせいで、納期が遅れそうなのだよ…工場の従業員たちはナマケモノばかりだからイラつくのだよ!!『休みくれ』『ボーナスほしい』『結婚相手がほしい』『お見合いイベントしてくれ』『カネだカネだ…』…ワシはうんざりだ!!特に若い従業員たちは自由と権利ばかり主張しているから、虫ケラ以下の役立たずだ!!ああ言うことを言うからお給料が上がらないのだよ!!」
父は、工場の従業員たちをナマケモノ呼ばわりしてボロクソに言うたあと、部屋に入ってフスマを思いきりピシャッとしめた。
アタシは、高校受験をせずに中学を卒業した。
両親のコネで三原市内の私立の女子高に進学したが、休学を繰り返した末に学校をやめたった。
アタシは、高校卒業の資格は高校卒業認定試験で間に合わせた。
深夜3時に目を覚ましたアタシは、ぼんやりと天井を見つめながらこんなことを思っていた。
アタシは…
白鳥さんになれなかったみにくいあひるの子よ…
アタシは…
三原の実家の両親の子供じゃないと想う。
アタシは、そんなことをおもいながらほがそ(グチャグチャ)の髪の毛を右手で思いきりかきむしった。