【女の事件】とし子の悲劇・3~翼をなくした白鳥
第2話
2024年6月3日の朝7時10分頃のことであった。
場所は、札幌市豊平区水車町1丁目の水車公園の近くにある一戸建ての家にて…
家の食卓には、アタシとダンナとダンナの息子さんのあきとさん(35歳・ビール工場の下請け会社の工場勤務)がいた。
テーブルの上には、たまごサンドとコンソメスープと目玉焼きとグリーンサラダと牛乳が置かれていた。
ダンナは、読みかけの北海道新聞をひざの上に置いた後、2日の日曜日に札幌市内のホテルで行われたダンナの職場の部下の男性の挙式披露宴の話をアタシにした。
この時、あきとさんはおもしろくない表情でアタシとダンナの話を聞いていた。
ダンナとアタシの話が終わった後、あきとさんは飲みかけの牛乳をのんでからダンナに話があると言うて話しかけた。
「おやじ…話があるけど…」
「何だ?」
「オレ、自分の人生のことを真剣に考えて…」
「(あつかましい声で)また結婚の話か…」
「おやじ!!オレにいつまで待てと言う気なのだ!?」
「あきとの結婚のことについては、おとーさんとおかーさんと3人で話し合うと言うているだろ…」
ダンナは、めんどうくさい声であきとさんに言うた。
いらだちをつのらせたあきとさんは、ダンナに対して『おやじはいつまで逃げ回っているのだ!?』と怒鳴りつけた。
アタシは、あわててあきとさんを止めた。
「あきとさん…もういいでしょ…おとーさんはあきとさんの結婚のことについてはいつでも真剣に話し合うと言うているのよ…だけど、おとーさんは毎日会社から家に帰ってくる時間が遅くて、お話ができないだけよ…朝は今日のお仕事のことで頭がいっぱいになっているから、ゆとりがある時間に改めて話してみたらどうかな…と思うけれど…ああ…お腹すいているでしょ…朝ごはんを食べようね…ほら、たまごサンドも目玉焼きもおいしいよ…サラダに大好きなベーコンが入っているよ…お腹がすいていたらお仕事できないでしょ…おかーさんもあきとさんにお嫁さんが来るように応援してあげるから…」
(バーン!!)
あきとさんは、平手打ちで思い切りテーブルをたたいた後、アタシをにらみつけた。
その後、カバンを持って仕事に出かけた。
アタシは、一生懸命になってあきとさんのいいおかーさんになろうと努力したけど、思うようにコミュニケーションが取れていないので、空振りばかりをしていた。
ダンナが出勤してから2時間後のことであった。
家の用事を終えたアタシは、赤茶色のバッグを持って、豊平川の河川敷の公園へ行った。
アタシは、川のせせらぎを聞きながらベンチにぼんやりと座って考え事をしていた。
アタシは…
なぜ、北の都に来たのか…
なぜ、今のダンナと再婚をしたのか…
アタシは、何度も繰り返して川のせせらぎに問いかけた。
アタシは、高知市で発生したあの事件の後、ボストンバックと赤茶色のバッグを持ってひとり旅に出て、北国へやって来た。
アタシは、苫小牧市で暮らしている知人がいるアパートに転がり込んだ後、知人の紹介ですすきののマダムズバーに入店して、ホステスとして働いていた。
その時、店に客として来ていた今のダンナと出会って、2024年2月に再入籍した。
再入籍した翌日から、アタシはあきとさんのよいおかーさんになろうと朝から晩まで一生懸命になって努力した。
しかし、実際は違う方向ばかりに行ってたので、コミュニケーションが取れずに空振りばかりをしていた。
アタシは…
あきとさんのよいおかーさんになろうと努力しているのに…
どうして、うまくコミュニケーションが取れないのかな…
アタシの気だるい気持ちが原因で、新たな悲劇が始まった。
場所は、札幌市豊平区水車町1丁目の水車公園の近くにある一戸建ての家にて…
家の食卓には、アタシとダンナとダンナの息子さんのあきとさん(35歳・ビール工場の下請け会社の工場勤務)がいた。
テーブルの上には、たまごサンドとコンソメスープと目玉焼きとグリーンサラダと牛乳が置かれていた。
ダンナは、読みかけの北海道新聞をひざの上に置いた後、2日の日曜日に札幌市内のホテルで行われたダンナの職場の部下の男性の挙式披露宴の話をアタシにした。
この時、あきとさんはおもしろくない表情でアタシとダンナの話を聞いていた。
ダンナとアタシの話が終わった後、あきとさんは飲みかけの牛乳をのんでからダンナに話があると言うて話しかけた。
「おやじ…話があるけど…」
「何だ?」
「オレ、自分の人生のことを真剣に考えて…」
「(あつかましい声で)また結婚の話か…」
「おやじ!!オレにいつまで待てと言う気なのだ!?」
「あきとの結婚のことについては、おとーさんとおかーさんと3人で話し合うと言うているだろ…」
ダンナは、めんどうくさい声であきとさんに言うた。
いらだちをつのらせたあきとさんは、ダンナに対して『おやじはいつまで逃げ回っているのだ!?』と怒鳴りつけた。
アタシは、あわててあきとさんを止めた。
「あきとさん…もういいでしょ…おとーさんはあきとさんの結婚のことについてはいつでも真剣に話し合うと言うているのよ…だけど、おとーさんは毎日会社から家に帰ってくる時間が遅くて、お話ができないだけよ…朝は今日のお仕事のことで頭がいっぱいになっているから、ゆとりがある時間に改めて話してみたらどうかな…と思うけれど…ああ…お腹すいているでしょ…朝ごはんを食べようね…ほら、たまごサンドも目玉焼きもおいしいよ…サラダに大好きなベーコンが入っているよ…お腹がすいていたらお仕事できないでしょ…おかーさんもあきとさんにお嫁さんが来るように応援してあげるから…」
(バーン!!)
あきとさんは、平手打ちで思い切りテーブルをたたいた後、アタシをにらみつけた。
その後、カバンを持って仕事に出かけた。
アタシは、一生懸命になってあきとさんのいいおかーさんになろうと努力したけど、思うようにコミュニケーションが取れていないので、空振りばかりをしていた。
ダンナが出勤してから2時間後のことであった。
家の用事を終えたアタシは、赤茶色のバッグを持って、豊平川の河川敷の公園へ行った。
アタシは、川のせせらぎを聞きながらベンチにぼんやりと座って考え事をしていた。
アタシは…
なぜ、北の都に来たのか…
なぜ、今のダンナと再婚をしたのか…
アタシは、何度も繰り返して川のせせらぎに問いかけた。
アタシは、高知市で発生したあの事件の後、ボストンバックと赤茶色のバッグを持ってひとり旅に出て、北国へやって来た。
アタシは、苫小牧市で暮らしている知人がいるアパートに転がり込んだ後、知人の紹介ですすきののマダムズバーに入店して、ホステスとして働いていた。
その時、店に客として来ていた今のダンナと出会って、2024年2月に再入籍した。
再入籍した翌日から、アタシはあきとさんのよいおかーさんになろうと朝から晩まで一生懸命になって努力した。
しかし、実際は違う方向ばかりに行ってたので、コミュニケーションが取れずに空振りばかりをしていた。
アタシは…
あきとさんのよいおかーさんになろうと努力しているのに…
どうして、うまくコミュニケーションが取れないのかな…
アタシの気だるい気持ちが原因で、新たな悲劇が始まった。