君は私の光



 今、私の腕に当たって下に落ちたものはなんだろう。
 そう思った私は、ぼーっとしながら下を見た。


「……紙飛行機……?」


 私の足元に落ちているのは紙飛行機。
 そして私はその紙飛行機を拾った。

 紙飛行機を拾った私は、誰かが言っていた「ごめん、大丈夫だった?」という言葉が聞こえた方を見た。
 すると一人の男子が私の方に向かってくる。年齢は私と同じくらいに見える。


「本当にごめんね。拾ってくれてありがとう」


 そう言って、その男子は私に声をかけた。


「これ、あなたの?」


「うん」


「じゃあ、これ」


 私はその男子に紙飛行機を渡した。


「ありがとう」


 その男子は私から紙飛行機を受け取った。


「……それでは」


 私はそう言って歩き出そうと足を一歩前に出した。
 そのとき……。


「あ……あの……」


「え……」


 紙飛行機の男子に声をかけられて私は一歩前に出した足をそのまま止めた。


「あの……あのね、紙飛行機……」


「紙飛行機……?」


「そう、紙飛行機」


「……紙飛行機がどうかしたの?」






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