君は私の光
「だからこれから時々オレと一緒に遊びに行ってほしいんだ、どうかな?」
……光くん……。
「うん、一緒に遊びに行こう」
「梓‼」
「……ただ……」
「……え……ただ……?」
光くんの表情が緊張感たっぷりな様子になった。
「光くん、別に深刻なことをいうわけではないよ」
「え……」
「私が遊びに行きたいところだけじゃなくて、行きたいところは光くんと一緒に決めたい」
「梓……」
「ねっ」
「ありがとう‼ 梓‼」
「え……光くん……」
「……って、嬉し過ぎて思わず梓にハグしそうになった。ごめん……」
「光くん」
「梓……」
照れくさそうにしている光くん。
そんな光くんを見て笑顔になった、私。
そして私と光くんは顔を見合わせて笑った。
「そうだ、さっきの話に戻っていいかな。あの日の紙飛行機の話に」
「うん」
そういえばそうだった。
光くんがあの日、紙飛行機を私に『当てちゃった』じゃなくて『当てた』という話の続き。