君は私の光
でも……でも、ちゃんと言わなくては……。
……そう思っているのに……言えない……はっきりと言うことが……。
「……そうなんだ……じゃあ、梓の都合が落ち着いたら行こう」
……ごめん……光くん……違うの……本当は……。
「……梓……?」
光くんの顔がまともに見ることができない……。
「梓……」
……光くん……。
「……もし……」
……光くん……?
「もし……違っていたらごめん」
……え……?
「……梓……何かあった……?」
……え……?
光くん……なんでそんなこと……?
「……な……何言ってるの光くん。何もないよ」
どうしよう……光くんの目を見ることが……。
「梓……」
あんまり見ないで光くん……。
「……梓……オレさ……」
光くん……。
「オレさ、梓が吹っ切ることができない人がいるのなら梓の気持ちが落ち着くまで待とうと思った。その気持ちは梓自身の気持ちだからオレは梓の気持ちを優先しようと思う」
……光くん……。
「……だけど……」
……だけど……?
「……だけど……もし梓が梓自身の気持ちじゃなかったり、梓自身で考えたり判断しているのではないのなら……」