君は私の光



「なんか嬉しいなぁ、縁を感じるよ」


 ……縁……って……それは少しオーバーな気が……。
 ……でも佐倉くん、なんかとても嬉しそうにしているから何も言わずにそのままそっとしておこう……かな……。


「あっ、そろそろ行かなきゃ。……じゃあ、これ……」


 佐倉くんはそう言ってまたバッグのから何かを取り出そうとした。
 取り出したのはメモ帳。
 佐倉くんはメモ帳に何かを書きだした。
 そしてメモ帳を一枚めくって……。


「はい、これ」


 そう言って佐倉くんは私の手に佐倉くんの連絡先が書かれたメモをそっと乗せた。


「いつでも連絡して」


「え……」


 私はあまりの展開の速さになかなかついていくことができなかった。


「じゃあ、またね」


 え……またね……って……。


「え……」


 私は佐倉くんのとてつもない展開の速さについていけないまま一人呆然と立ち尽くしていた。



 * * *



 家に帰って私は自分の部屋にいた。


「これ……一体どうしたら……」


 私はさっき佐倉くんからもらったメモを見ていた。


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