君は私の光
光くんと一緒にいるのに一瞬でも隼翔のことを思い出してしまったことを……。
「……光くん……」
「うん?」
「乗ろう」
「え?」
「乗ろう、絶叫マシン」
「うん、乗ろう、絶叫マシン」
私と光くんは絶叫マシンを乗りに絶叫マシン乗り場へ向かった。
光くんと絶叫マシンに乗っている最中、とても楽しい気持ちになった。
……久しぶりだな……こんなにも楽しい気持ちになったのは。
これも光くんのおかげ……。
ありがとう……光くん……。
光くんとの楽しい時間はあっという間に過ぎた。
そしてあっという間に帰る時間。
「光くん、今日は本当に楽しかった、ありがとう」
「オレの方こそありがとう、梓」
「……光くん……」
「うん?」
「……また……一緒にどこかに行ってくれる?」
「……梓……」
「光くん……?」
「ありがとう‼ 梓‼ オレ、すごく嬉しいよ」
光くんはとても無邪気な笑顔になった。
私はそんな光くんをかわいいと思った。
遊園地を出て電車に乗って駅に着き、そこから歩いて朝のときに待ち合わせた場所に着いた。
「じゃあ、またね、光くん」
「じゃあ、また、梓」
……?
「……じゃあね、光くん」