君は私の光
「うん、また、梓……」
……うん……? 光くん……?
「……光くん……?」
「…………」
……?
「……どうしたの? 光くん」
「……梓……」
「……うん?」
「……梓~‼」
「……え……? ひ……光くん……?」
「梓と離れたくない~‼」
「光くん⁉」
「オレ、梓と離れることが辛い……‼」
「光くん……」
「オレ、こうして梓と一緒に遊びに行くことが実現できて、すごく嬉しくて。……でも……」
……光くん……?
「でも……?」
「でも……帰る時間になって梓と『じゃあね』と言って梓と離れることが辛い……」
……光くん……。
「光くん」
「……うん……?」
光くんはしょんぼりしたまま。
「さっき光くんと約束したばかりじゃない、また一緒にどこかに行こうって」
「……梓……」
「これからも光くんとの楽しみがある。今度はどこに行こうかなって二人で相談しながら……そういう楽しみはこれからもあるよ」
「……梓……」
「ね、だから今日のところはとりあえず帰ろう、光くん」
「……梓……」
「うん?」
「ありがとう」
「こちらこそありがとう、光くん」
そして私と光くんはそれぞれの家に帰っていった。